歴史と沿革
アミタ株式会社のはじまり
今から約90年前、1932年10月10日、京象嵌を欧米からの訪日客へ販売することを目的に創業。創業者の故網田新太郎は誠実をモットーに、金儲けよりも信頼を得ることに努め、会社の礎を築きました。
戦後に京象嵌の模造品が多く取引され、創業者は伝統工芸品である京象嵌の本物を販売する責任を感じ、1947年8月29日に会社を設立、製造・販売を行いました。その後訪日客は急増、1953年の8万人が1958年には16万人と倍増、さらなる増加が見込まれました。高速ジェット機が就航すると、訪日人数が急増する反面、京都への滞在時間が短縮される傾向にあり、「ゆっくりと買い物を楽しみ、誇りある京都の伝統工芸品制作の工程を見学できる施設」を作りたいとの思いから、京都ハンディクラフトセンターの開設を決心します。
1966年10月22日、時代祭りの行列が平安神宮へと進む時刻に地鎮祭を挙行、翌3月25日に竣工し4月4日に開店しました。
京都ハンディクラフトセンターでは、海外から多くのVIPやお客様をお迎えしてきました。1985年のプラザ合意による急激な円高の後は、1987年に国内の観光事業に本格的に参入し、京ものの販売やレストランを拡大し、体験教室も開始いたしました。
1990年に創業者は他界しましたが、その志は今日に至っても当社の中に引き継がれています。
歴史・伝統の継承、そして未来へ
これからもお客様の信頼に応えるべく、海外へのお客様へは英語中心にて接客、全てのお客様には旅の経験価値を最大化できるように、一人ひとりのココロに寄り添うコミュニケーションを提供価値として大切にしています。
共観、共感、共汗、共歓、京感を私たちの五感とし、これら5つの“きょうかん”おもてなしを通して、「思い出が満たされる場所=京都ハンディクラフトセンター」をコンセプトとして体現していきます。
これからの観光事業者として私たちができる地域社会への還元を進めていきます。
グローバルなお客様をお迎えしてきた私たちだからこそ、子供たちへの英語教育のお手伝いができると考え新たな取り組みを始めました。また、飲食事業においても、京料理を家族一緒に楽しめるように、安心で安全な飲食環境の提供体制を構築したいと考えています。
デジタル化の流れのなか北米に向けた越境ECサイト運営するほか、さらに旅行ができないときでも伝統工芸品を学んだり、手にしたりできるシステムの構築を図っています。
減少を続ける職人を支援するとともに、伝統工芸品を広く伝える持続可能な行動を発展させて参ります。
沿革
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昭和7年
故網田新太郎が神戸にて艦船商業組合員となり、象嵌販売を始め、アミタの創業となる(10月10日) -
昭和21年
京都にて網田象嵌製作所として営業を開始 -
昭和22年
丸太町河原町西にて網田象嵌株式会社に改組し会社設立となる(8月29日) -
昭和27年
技能者養成令に基づき、網田象嵌技能者養成所を開設
大蔵省より輸出物品販売場(免税店舗)の指定を受ける -
昭和29年
大蔵省より両替商の認可を受ける -
昭和30年
網田象嵌株式会社を網田貿易株式会社に商号変更 -
昭和31年
網田貿易株式会社からアミタ貿易株式会社に商号変更 -
昭和35年
象嵌製造工場(京都市西京区)に新設し、製造部を移転 -
昭和41年
アミタ貿易株式会社を株式会社アミタジューリーに商号変更 -
昭和42年
京都ハンディクラフトセンターを新築し、本社を移転 -
昭和44年
高野工場(京都市)を竣工し、工場を移転 -
昭和46年
株式会社グリルクラフトを設立し、レストラン事業を開始 -
昭和51年
製造部を分社し、アミタ金属工芸製造株式会社を設立(81年にアミタ株式会社に吸収、2005年に再分割) -
昭和53年
株式会社アミタジューリーをアミタ株式会社に商号変更 -
昭和56年
ライオンズ国際協会紋章付用品公認指定業者に認定される -
昭和57年
京都市南区吉祥院に金属工芸工場を新築し、高野工場より移転 -
昭和62年
お食事・京土産アミタ(現京都ハンディクラフトセンター東館) を新築し、国内入洛観光客向け事業に進出 -
平成3年
アミタ株式会社新ロゴ採用 -
平成7年
アミタ本店(京都市左京区聖護院)を新築オープン -
平成17年
製造部門を分割し、株式会社象嵌工房に吸収させ、アミタエムシーエフ株式会社として商号変更する -
平成18年
京都ハンディクラフトセンターに体験カフェ×職人工房EN家をオープン -
平成20年
新都ホテル店(京都市)を京都クラフトマート新都ホテル店としてリニューアルオープン -
平成23年
東武ホテルエアポート店(千葉県成田市)を京都クラフトマートとしてリニューアルオープン
アミタ本店を京都ハンディクラフトセンター東館と改称 -
平成25年
京都ハンディクラフトセンターにレストラン正阿弥オープン -
令和2年
京都ハンディクラフトセンターに英語の絵本SAIKAとレストラン匠正阿弥をオープン -
令和3年
越境ECサイト京都ハンディクラフトセンターを構築